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2012年8月 7日 (火)

長野県高社山直下の地震活動-7月10日12時48分頃に発生したM5.2地震以降-

長野県高社山直下の地震活動-7月10日12時48分頃に発生したM5.2地震以降-

以前、「2012/7/10長野j県北部の地震(M5.0)」という記事で、図だけを示したのですが、その後の活動を、8月1日までの震源データを用いて、もう少し詳しく見てみました。

高社山は、およそ20~30万年前に活動した火山(例えば、富樫(1989))ですが、活火山ではなく、今回の地震活動も、活火山で3.11後に活発化した地震活動とは異なる性質のものではないかと思っています。むしろ、長野県北部(栄村周辺)の誘発地震活動との関係で見てみようと思ったのが、震源プロットをしたモチベーションでした。

*富樫茂子(1989):長野県高社火山における安山岩質小火山の形成と侵食.火山第2集,34(4),350.

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地震発生は、7/10のM5.2地震発生からほぼ24時間に限定され、それ以降は日あたり10数個の、主にM1以下の地震が発生する程度です。

ただ、前回の記事に書いたように、3.11以前はほとんど地震が発生していなかった地域なので、この地域に関してはこれでも地震が多い状態にあると言えそうです。

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地震列(余震列)は、不明瞭ですが北西-南東走向で鉛直な形態となっています。

M5.2地震から2週間ほど経って、南側で数は少なくMも小さいですが、幾つかの地震が発生しています。これらも”本体”と平行な地震列を作っているようにも見えます(北北西-南南東走向で、本体から伸びる地震列という見方もできそうですが、数が少ないので??です)。

前に「独り言」で書いたように、DD法など、より精度の高い震源決定を行えば、地震列の形状、ひいてはそれを発生させた”断層”の形状もより明瞭に示されるのかもしれませんが、現状では手に余るもので、専門の方にゆだねるしかありません。

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なお、興味深いのは、本震(M5.2)やM1を超える比較的大きな余震は地震列の北側に位置し、M1以下の微小地震はその南側に広がっている点です。

単に震源決定精度の問題か、破壊の進み方ないしは応力状態の変化の特徴を表しているのか・・・

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興味深いのは、地震列の直上の地形に同走向の直線状の”構造”(谷の並び)が見られることです。

安易に関連付けてはいけないのかもしれませんが、注意して資料や文献に当たってみようと思います。

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参考のため、地質図を以下に示します。

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対象地域での重力データの分布をプロットしみました。量的にはもう少しほしいのですが、ほぼ一様に測定点が分布しており、重力トモグラフィ解析を行うには支障はなさそうです。

機会があったら、重力トモグラフィ解析を行ってみようと思います。

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